どういえばいいのか、いえないな!

その瞬間に、ここで見たことや体験したことをみんな忘れてしまうのよ

マシーン日記を観た

マシーン日記を観てきました。

ネタバレ等モロモロ含めて一切合切ぶち込み感想です。

 

 

 

 

 

 

先ず、サカナクションがやばい

舞台音楽でこんなにアガったの初めてだった。

このへんの塩梅とかちんぷんかんぷんなんだけど、照明とか音響とか映像とかのあおりがどえりゃあじゃないですか

一発で世界観バァーーーーンと構築してくる

ポップなアナログでアゲのアゲのアゲ

その上に4人の演技、その上にまたサカナクションの音楽、相乗効果のミルフィーユやぁ…!才能のおそろしさ

 

横山君はジャニーズになるべくして生まれてきた生命体と再確認

とくに声。声がやばい。初めて現場で聴いたので、その第一声にひぃぃぃぃぃい!!と毛穴が縮みました

なんなの、生粋のアイドルか、むしろこの声でアイドルしていなかったら人類の損失甚だしい。

損益まっしぐら。

あらためてジャニーさんありがとう…ここにあなたのエンタメの申し子が今日も輝いてました。

ジャニーズ事務所よ純利益増永遠なれ…

まぁ声だけじゃないですよね、ビジュアルは言うまでもなくとんでもないわけで

センターステージで常に舞台上に繋がれてるけど、主旋律に関係ないシーンの時はライトの当たらないところでうずくまっているだけなのにそのシルエットがまた少女マンガだし

媒体で見てるとついつい細部の美しさに目を奪われがちじゃないですか(己の習性)

パーツとしての美しさに見惚れてしまうわけだけど、全身像として生命を感じつつ芸術も感じる!

OMG!!!

神の恩寵ここに極まれり。もう乳白色の発光体としてルーブル収蔵してほしい。眩しい。

あと金髪はもはや地毛。間違いない

 

こっから何が言いたいかというと、とにかく横山君は度量が広い

めちゃくちゃ広い。

同時に、周りがなにをしてようと構わない、俺は横山裕なんだし。っていう程よい素っ気なさみたいなものがある。

だからこそまわりがどんな無茶振りもできる。ほんで無茶振りしてんのにちゃんとそれに応えてくれる。おいおいおいおい対応力無尽蔵かよ

加えて見た目が20代なのに経験値は40代だから(まだ40代ではありません)見ている脳がバグる。なんだこれ最高か…

 

大倉さんの演技好き。

キレてても殴っててもイッちゃっててもどこかのポケットにユーモアを隠し持ってる。

そのユーモアが物語をけん引する狂気の報われない愛情を切なく見せてる。

まぁ狂気だけど。

純度10000%の。

アキトシお薬飲めてたらよかったね。って思わせてくれる懐のふかさ

演劇のイロハを知らないからただただ、オメェほんとにウメェなぁ!って悟空みたいになっちゃう

 

森川葵さんはとにかく器用。

パンフレットにも根の明るさが演技に出るって話があったけど、とにかく迸るその多才さが隠しきれない。

サチコの陰キャ設定と相反しやしまいかと途中まで勝手にソワソワしてたけど、そもそもサチコって陰キャなのか?いじめられて自殺を考えてた過去があるとしても先生に放課後4時間走らされて大会の新記録たたき出すポテンシャル、そもそも陰キャとは言えないんじゃ?カモフラージュがいつのまにか自他ともに刷り込まれて記憶を改ざんしているのでは?と深読みさせるほどのポジさがある。スペックがすごい。

最後のドロシーになるところめちゃくちゃ怖かった…

 

そしてなんと言っても秋山菜津子さんがバリッバリにカッコイイわけですよ!!

立てば彫刻、座ればシネマ、歩くすがたはモードって勢いで舞台を支配しまくる存在感。

それぞれの名称とともに横山くんと体位を振りで魅せてくれるシーンがソリッドで最高だったし、部品を組み立てる振りに痺れた。

理不尽な整合性のなかにふとやわらかな人間味があったりして、すげーーーー。すげーーーものを観た。

 

 

と、勢いのままに吐き出したけど、あれですね、生の舞台のあの混沌とした世界観に言葉はぜんぜん追いつかないですね。

 

狂っているけどポップ。

ネガとポジの交配。荒廃。

屹立する孤独と受胎する血脈。

 

 

ぶじ千秋楽まで完走できますよう。