どういえばいいのか、いえないな!

その瞬間に、ここで見たことや体験したことをみんな忘れてしまうのよ

新幹線に乗った

やすだくんの舞台を見るために新幹線に乗った。

 

 

お子らの登校を見送ってから出発してマチネ観てその日のうちに家に戻れるって新幹線すごない?

凄すぎて泊まりの可能性減ったよ。むしろもうちょっと鈍くていいんだよ頼むよ‥というわたしの思いとは裏腹に東京駅にむかって爆速で走り続ける新幹線に乗っている。

快適である。

ついついスマホをさわりたくなる環境というのはこういう時間である。充電器も持ってきた。

 

ジャパニーズSHINKANSENスゴイね。

 

 

 

ついに世界は7月10日を迎えてやすだくんの舞台が始まった。

TLに流れてくるレポをチラリと眺めたら激賞ばかりの様子でお尻がムズムズする。

 

このままだとちょっと味見のつもりが本日のミックスグリル定食ご飯大盛りお味噌汁おかわり自由くらいの勢いでかっこんでしまいそうだ。

 

いかんいかん。

 

横山くんばりにおやつ代わりにナッツを体内に放りこんでいたら突如としてものすごい腹痛に襲われてこれはきっと良くない病気に違いない入院とかだったらどうしようと半べそで総合病院行って胃カメラまで飲んだのになんのことはないただの胃荒れでナッツノタベスギヨクナイ‥ヨコヤマアーモンドオウジオハダダケジャナクイモキレイネ‥とお薬出してもらった経緯を忘れてはいけない。

 

胃もたれ大敵。

 

 

なのでしばらくTwitterからは距離をおくことにした。

 目からの誘惑を遮断である。

 

 

 

 

やすだくんの舞台が始まるのと前後して大倉くんの舞台『夜への長い旅路』は京都公演へ移った。

わたしの観劇は6月のおわり、シアターコクーンだった。

ストーリーは決して明るく楽しいとは言えない内容ながら見終わったあとの第一声が「楽しかった!」だった。(わたしのTwitter調べ)

 

 

 

心の澱を吐き出すような台詞、

 

乱暴に投げつけるような言葉の応酬。

 

破綻した関係を取り繕うさまが哀しくもコミカルで、それでも切実に愛を願う姿がもどかしく、美しかった。

 

上から吊るした巨大なレースの舞台セットが時には波になり霧になり、天使のようでもあり、亡霊のようにうごめいてもいて、とても印象的だった。

最後のしのぶさんの虚ろな表情と合わさって有機体として生きている舞台そのものに飲みこまれるような感覚だった。

 

 

大倉くんが「ママーーーー!!」って叫んだ時泣いちゃったよ。

わたしの中の全ママが烈しく揺さぶられた。

すべてを投げうってでも救いたい子供がそこにいた。

 

でもジェイミーを救えるのはメアリーだけで、彼女の心はそこにはない。

その先に待ち受ける未来をわたしたちは知っていて、なす術もない‥

 

 

 

 

 

 

 

 

やすだくんの沼に落ちて2年。

 

初めて生でメンバーを見られるはずだったコンサートはcovid-19で中止になった。

こびっどとかいうやつまじ許さん。もし顔を合わせることがあったらギッタギタのメッタメタのズッタズタにしてあげるんだから覚悟しとけ。

なのでこれがわたしの初生大倉くんだったわけで。

 

‥‥ぬはぁあああぁぁぁぁぁぁ‥・

 

 

ずっと大倉くんの声は青春の香りがするって言ってるんだけど、

 

傷つきやすさや繊細さを隠した

 

夢見がちな理想主義と

 

残酷にもなれる知性

 

それらを全て包みこむ聴く人の耳をとろけさせるとっておきの甘さ。

 

え、人生ヤバない??

 

 

 

こんな人を人生の初期に知ってしまっていたら堅実におのれの人生歩んでいける自信ないわ。

 

どうしてこれまで関ジャニ∞さんを好きにならずに生きてこられたんだろうと不思議に思うことは多々あるけれど、沼ったのが今でむしろよかったのかもしれない。

 

そして年長さんから大倉くんを愛しつづけ、今年の七夕の短冊にも「大くらくんとけっこんできますように」と惜しげもなく壮大な夢を書きつらねているむすめの将来をものすごく心配している。

 

‥むすめ、しっかり生きて‥‥‥

 

 

 

 

怠惰な空気すら漂わせるジェイミーとしての立ち姿も完璧な頭身で、コクーンほぼ最後列からの肉眼でも捉えられるほど耽美なキラキラを全身にまとっていた大倉くん。

 

アイドルとしてステージに立たれた時はそりゃあもうとんでもないことになるんだろうなと幕間に思い至って思わず腕組みしました。

舞台中はそういうことを考えさせられなかったから。

純度100%の役者としてそこに存在していたということなんだろう。

 

 

 

寡聞にしてユージン・オニールの作品を手にしたことがなかったので、これを機に手元に置いてみようかなとネットで探してみたけれど新刊本はないんですね。ある?

 

ネットの古本は状態がわからないし二の足を踏んでいるうちに観劇当日になってしまったので、あらすじから想像していたよりも明るい雰囲気!みんなまともそう!あれ?そうでもないかも!あ、やっぱりそっち?いやいや台詞の量やべぇな!!ってやってるうちにあっという間に引きこまれていた。

 

それでもみなさん何回か台詞の言い直しがあって。言い直すということはそれだけ台本に忠実ということで、あのものすごい台詞の量をどうやって覚えるのか皆目見当がつかない。

頭の中どうなってんだろ。

 

 

顔よしスタイルよし記憶力よし忠義。

 

‥言いたかっただけですすみません。

 

 

 

共演者の方々の個性も際立っていて、とりわけしのぶさんの素晴らしさには満天の星空を仰ぎ見たときのように圧倒される。

尊い

 

しのぶさんの演技を見るたびに毎回北島マヤだわ‥ってなる。

ついついガラスの仮面をひきあいに出したがるオタクにとって天才、生まれついての女優、伝説、の意です。

 

 

タイロン家の面々は憎みあい罵り合いながらその基盤にしっかりと愛情があったわけだけれど、はたして自分の家族はどうだったんだろうと考えはじめたらなんだかドロッとした感情に手を突っ込んでしまいそうでずっと躊躇ってた。

 

今日やすだくんの舞台を見るために新幹線に乗ったらわたしにとっての最新舞台が『夜への長い旅路』じゃなくなってしまうことが急に切なくなってきて、当日のメモをもとに感想をジップロックしました。

これでいつまでも新鮮。

 

 

あとは舞台がはねたら大倉くんが文章にしたいと書いてくれていたので、それをひたすら楽しみに待っている。

 

 

 

京都も残りあと3公演。

最後までぶじにタイロン家がタイロン家であり続けますように‥!!

 

 

 

 

 

 

というようなことを車窓を眺めたりうたたねしたりしながら、とはいえ頭の中は必死で書いてみた。

 

 

空は青い。東京はきっと暑いだろう。

 

電車を降りたら『リボルバー~誰が【ゴッホ】を撃ち抜いたんだ?~』が待っている。